しゃべりーなサイ

ひとり旅の話、昔のこと、最近のこと、たまに勉強の話もひとりごと。ああ諸行無常。

英語の勉強のしかたゆるエッセイ(1)【長スパン系】

スポンサーリンク

初めて英語を話したときのこと

英語を初めて話したのは高校1年生

 

f:id:oshaberisai:20190901231442j:plain

 

私(しゃべりーな)が学生時代を過ごしたのは、日本にALTの先生なんていない
時代でした。
英語を話すどころか、テレビ以外で外国人を見ることもありません。

中学校に入るころ、家庭用ラジカセが売り出され、なぜか「これで日本人も英語を話せるようになる」といった風潮が強かったのを強く覚えています。

高価だった英語テープで勉強すると英語を話せるようになるとみんな本気で考えていたような時代です。
でも見渡す限り、「ラジカセ所持 = 英語を話せる」という関連性は成立して
いなかったような気がします。

このころから私には「大切なのは道具ではない」という信念が芽生えたのかもしれません。 

いつでも!どこでも!オンラインで外国語が学べるitalki

 
[:contents]


私が初めて英語を話したのは高校1年生、15歳の秋です。
町に出かけて映画を見た日曜日の翌朝でした。

突然、英語の授業に白人の女性が現れたのです。
人生初の生で見る外国人でした。
教室には引っ込み思案丸出しの妙な緊張感があふれました。

授業が始まると、アメリカから来たその若い白人女性は、生徒の机の間を歩き始めました。ゆっくりと歩いて回りながら、生徒一人ひとりにひと言ずつ英語で話しかけています。

生徒には、最初に担任の先生が「自分の好きなことでも言ってみなさい」とアドバイスしていました。

従順な少年少女たちは全員が型にはまったように

“I like orange.”  “I like tennis.”   “I like English.” など、ときおり文法の愛嬌ミスも
交えて発言しています。

みんな顔をひきつらせて悪戦苦闘です。

白人女性の反応を見ながら、みかん好きですなんて突然告白されても「それがどうした」な気分なんじゃないか、たいへんだなぁ、なんてしゃべりーなは心苦しく思って
いました。

だって中学1年生の基本文やん

 

f:id:oshaberisai:20190901232404p:plain

そんな中、勇敢な男子生徒がいたのです。クラスの人気者の男子でした。

彼は “I like Eichan.”  と言ったあと “And I like sumo.”  とたたみかけたのです。

そのとき、ちょっとした異変が起こりました。

その男子生徒が矢沢永吉さんと相撲の大のファンだと知っていたクラスのみんなは
理解できたのですが、アメリカ人の彼女にはわけわかりません。
顔色を変えて
 
”Smog? I don’t like smog.  Why do you like?”

とけっこうヒステリックに叫んだのです。
Sumo が smog に聞こえたのですね。
それまで同じこと聞かされ続けたイライラが小爆発したようにも見えました。

クラス全員が彼女の一気英語を聞き取れなくてポカンとしていました。
ところがなぜかしゃべりーなは聞き取れたのです。
なぜかはわかりません。
リスニングの特別な勉強も訓練も行っていませんでした。

そうやって20人ぐらいが I like … を続けてアメリカ人女性も担任教師も誰もが
どんじらけになったころ、私の机の横に彼女が立ちました。

「人と同じことはやらない」をモットーに生きているしゃべりーなは、なにか人とは違うことを言ってみようと思い

 “I went to the movie yesterday.”

と言いました。
彼女の顔に光が差したのがわかりました。
そして身を乗り出して聞いてきます。

“What did you see?” 

“Rocky!”

“You like it?”

“Sure.”

たったそれだけです。中学1年生の基本文をそのまま言ったような会話です。

でも教室は一瞬の間をおいてどよめいたのです。

生徒43人分の感嘆交じりのどよめきにしゃべりーなも驚き、アセりましたが
悪い気はしません。
だって中1英語やん、みたいな驚きです。
 

2年連続最優秀賞受賞の英会話教材スピークナチュラル

英語デビューの1日 

もうちょっと話してみようと思い、

“I like that mountain !” 

と窓の外の地元では最も高い山を指さして言ってみました。

するとなぜかまたイライラが息を吹き返したのか、彼女がヒステリックに叫んだのです。

“No!  That’s not a mountain, but just a hill!”

何が気に入らなかったのか、せっかくなおっていた機嫌がまた急降下です。
顔を真っ赤にして彼女は私の机から去って行きました。


そうやって私の英語デビューの1日は嵐のようにやってきて去って行ったのです。

英語と関わる人生の始まりだったのかもしれません。

あとで知ったのですが、私が mountain と言った地元いちばんの山は、アメリカでは hill と呼ぶそうです。
地元いちばん山は300mの高さです。
アメリカではその3倍くらいの高さでないと「山」とは呼んでもらえなくて「丘」なんだそうです。

これも文化というか、感覚の違いで、そうやってええカッコしたりショック受けたり
して人は無自覚にも学んでいくのですね。 

つづく